DIG THE TEA 9/7 初イベント開催『川を飲む、山を飲む』ボタニカル×ローカルな嗜好飲料の未来形

DIG THE TEA 編集部

2021年の運営開始から3年を迎えた「DIG THE TEA」。

9月7日、特集『川を飲む、山を飲む』の構想をもとに、「ボタニカル×ローカルな嗜好飲料の未来形」をテーマにした初めてのイベントを開催します。

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》9/7「DIG THE TEA EVENT vol.1『川を飲む、山を飲む』 ボタニカル×ローカルな嗜好飲料の未来形

日本や海外の生産者、クリエイター、研究者のみなさんとともに、嗜好品や嗜好体験を深掘りして、実験と探究を続けてきました。最近では、「ソバーキュリアス(飲まないことに興味を持つ)」の生みの親、イギリス出身のルビー・ウォーリントンさんに日本初のインタビューをしました。

お茶やワイン、コーヒー、ハーブなど、長年人々に嗜まれてきた嗜好品は、地域の素材に根ざしており、それらはその地の水や土によって育まれています。視点を変えれば、嗜好品や嗜好体験をさらにDIG(深掘り)することは、その地形や源流に向き合うことでもあります。

ローカルを訪ねながら、その土地固有のボタニカル素材の恵みをいただく取材を重ねて、新たな問いと仮説が浮かんできました。

これからの時代における、嗜好的な飲料体験とは何か?

サステナブルな、その地域ならではの飲料を、おいしく味わうには?

日本の風土を、嗜好的な「飲みもの」にする実験はできないだろうか?

それは、日本が世界に誇る、次の時代のサステナブルなラグジュアリー体験になりえるかもしれない。

こうして特集「川を飲む、山を飲む」の構想が誕生しました。

今回はこの特集をきっかけに、これからの時代の嗜好体験を考えるオンラインイベントを開催してみたいと思います。

取材で出会ってきた一線で活躍するバーテンダー、ソムリエ・茶藝師、薬草の専門家、現代料理の研究者・文化人類学者をお招きして考える、オープンな「編集会議」です。イベントの後半では、スピーカーの専門家のみなさんが考えた「川を飲む、山を飲む」の飲み物、そのアイデアも披露していただきます。

DIG THE TEAの読者のみなさま、ボタニカル素材、サステナブルな飲料などにご興味ある方はぜひご参加ください。

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》9/7「DIG THE TEA EVENT vol.1『川を飲む、山を飲む』 ボタニカル×ローカルな嗜好飲料の未来形

お申し込みはこちらから(無料でご視聴いただけます)。

申し込み締め切り:2024年9月7日(土)12時(正午)


<イベント概要(予定)>

13:00 開始
13:05 〈前半〉トークセッション:特集「川を飲む、山を飲む」編集会議
13:40 〈後半〉ドリンク実験:飲みもので表現する「川を飲む、山を飲む」
14:30 終了 
  

<こんな人におすすめ>

・DIG THE TEAのことが気になる人
・ボタニカル素材の生産、飲料開発などに関わる人
・サステナブルな飲料体験について考えたい人


■登壇者プロフィール

織田浩彰さん
バーテンダー/「喫酒幾星」「幾星 京都蒸溜室」店主

2014年4月、京都・祇園に薬草酒(薬草リキュール)を専門とした「喫酒幾星」をオープン。薬草リキュールに魅せられ渡欧。現地で学んできたリキュール製造技術をベースにカクテルを作るために、私設薬草園で薬草を学び始める。その過程で和漢本草に出会い、日本のボタニカルを生かしたカクテル作りに勤しむ。2022年12月、京都の菊浜エリアにノンアルコールスピリッツ専門の蒸溜所を有するノンアルコール&カクテルバー「幾星 京都蒸溜室」をオープン。

たった5分を1時間に──カクテルは“時間”を引き延ばす。京都の薬草酒バー「喫酒幾星」の探求

藤本真梨奈さん
茶藝師/ソムリエ、「chayoi-茶酔-」主宰

「お茶で健康的に“酔っぱらって”日常の慌しさを忘れてリラックスして欲しい」との思いを込めて自ら茶葉をセレクト、輸入、販売する「chayoi-茶酔-」を主宰。普段は東京・西麻布の中華レストラン「鶫-Tsugumi-」に茶藝師/ソムリエとして勤務。

オーストラリアにてワイナリーで働いたのち、ミシュラン1つ星の西麻布「Series」や京都「LURRA°」にてソムリエとして勤務。お茶の奥深さに魅了され「中国茶エキスパート シニア」、中国国家資格「茶藝師」 の資格を習得し現在に至る。

お酒を飲まずに「茶酔い」しませんか? ソムリエと茶藝師の二刀流、“お茶ソムリエ”が探求する嗜好体験

新田理恵さん
薬草調合師/TABEL株式会社 代表

管理栄養士であり国際薬膳調理師。食を古今東西の多角的視点からとらえ、料理とその周りにある関係や文化も一緒に提案し、食品開発やレクチャーを行う。日本の在来ハーブ・薬草のリサーチをはじめ、日本各地つなげながら伝統茶ブランド{tabel}を2014年に立ち上げる。2016年8月にTABEL株式会社へと法人化し、2018年より薬草大学NORMも開催。著書に「薬草のちから(晶文社)」がある。

お茶選びに「ときめき」を。日本の薬草文化と伝統茶から考える、新時代のお茶文化【「tabel」新田理恵×宇野常寛】

藤田周さん
文化人類学者

2000年代から各国の高級レストランの一部で見られるようになった「現代料理」を研究する。南米ペルーのレストラン「セントラル」(2023年「世界のベストレストラン50」第1位を獲得)に約2年間、見習いとして働きながらフィールドワークを通して現代料理レストランで人々がどのように料理に取り組んでいるのか調査。その結果と食の文化人類学、芸術人類学、科学技術人類学などの研究を交錯させることで、料理とはどのような行為か、創造とは何かといった問いについて考える。

料理における「創造」とは。世界中の美食家が訪ねるペルーのレストランで2年間はたらいてわかったこと:文化人類学者・藤田周